【オタサーの姫】「キモオタ」囲い姫に君臨

広大な可能性を目の前にして漠然とした希望を胸に抱き、瞳を輝かせていた新入生もフレッシュマンウィークや入学式を経て、心に不安という染みがつき始めたかもしれない。大学生のうちは異性に囲まれながら一度きりの青春を満喫するつもりが、高校時代のようにボサッとした、目立たない立場に甘んじなければないかもしれない-。

そんな不安を抱いている新入生も、あなたが男性ならば、弊局に入ることぐらいの解決策しか提示できないが、女性ならば、失われかけたきらびやかな大学生活を取り戻す手段が残されている。すなわち「オタサーの姫」になることである。

オタサーの姫とは「オタクサークルの姫」の略。オタクの男の集団で複数からの愛を独占し、姫のようにちやほやされているが、世間の基準で言えばあまり魅力のない女性の総称である。

「とある会員の私怨により発足した」自称新進気鋭のオタサーの姫に関する研究集団、早稲田大学オタサーの姫研究会(姫研)によると、オタサーの姫になる条件は1つしかない。つまり、「女性である」ことである。恋愛の経験値が極めて低い、もしくはゼロのオタクの集団に女性が単身で乗り込み、彼らに優しく接するだけで、数時間後には彼女は姫として祭り上げられるという。

乗り込む先の集団にも注意が必要だ。オタクサークルの中には、大学生活が充実しているにも関わらずオタク趣味にも手を出し、こうしたアンビバレンスに誇りを持ってしまっている「ニュータイプオタク」を中心としたものもある。これらは、あまり女性と交わる機会に恵まれてこなかった「典型的キモオタ」によって構成されるオーソドックスなオタクサークルよりも、オタサーの姫が誕生しにくいと姫研は指摘する。

本学にオタサーの姫は存在するのだろうか。記者はあの手この手で情報提供を呼びかけ、局員の人的ネットワークをフル活用し、オタサーの姫の存在が疑われるサークルへのヒアリング調査まで実行したが、驚くべきことに1人として存在が確認されなかった。これは本学がオタサーの姫を擁立しにくい土壌であることを示しているかもしれない。もしそうなら、モテない新入生女子はどうすればよいのか。あまりにも残酷な結末に、記者は目も当てられなかった。