月に隠された魅力とは

ムー的月見のすすめ

月刊ムーでは、月についての特集も度々行っている。
月刊ムーでは、月についての特集も度々行っている。

 秋の風物詩、中秋の名月。本紙10月号でも取り上げた「世界の謎と不思議に挑むスーパーミステリー・マガジン」をキャッチコピーに掲げる月刊『ムー』編集部の、望月哲史さんに「月」をテーマにお話を伺った。

 

 「月は謎が多い天体で、オカルトの中でも一つのジャンルを築くほど人気のテーマである」と話す望月さん。

人類が唯一降り立った地球外の天体であり馴染み深い一方で、「定説となっていることが少なく、人類は月について、分からないことが分かっているだけの状態」だという。こうした奥深さが、オカルトの醍醐味である「推測する楽しさ」を生み出すのだという。

 望月さんは「月と太陽を対比させて世界各地の神話や伝承と関連付けると興味深い」と関心を寄せる。膨大な光量と熱を持ち、日によらず常に不変な存在である太陽。多くの神話や伝承において、人間には敵わない力や絶対的な神の象徴として描かれてきた。対して日によって満ち欠けし様々な姿をみせる月は、移ろいゆく人間の投影とされることが多い。古くから魔術師などが魔力の源として捉えたり、願掛けに用いたりなど、人間に身近な存在と目されてきた。

 確かに私たちは、日食など太陽に「変化が起こる」出来事には強い関心を持ちこそすれ、普段頭上に輝いている太陽の姿そのものへ強い関心を寄せることは少ない。一方で、月はお月見や表面の模様を動物などになぞらえるといったように、世界中でそれを「見る」こと自体が文化の一部となるほどに人の心を動かしてきたようだ。

 今年の中秋の名月は10月4日。学校の帰りの夜空に月を見つけたら、しばらく見つめてみてはどうだろう。月は綺麗だが、私たちはその生い立ちや地球との関係についてなにも知らないに等しい。身近でありながら遠いその星を見て、あなたは何を思うだろうか。

 

 月の「身近さ」の例として願掛けが挙げられた。そこで望月さんに、大学生におすすめの月にまつわるまじないを教えてもらった。「新月の日に物事を初めて、満月になる日まで続ける。月の持つ力が増えていく上弦のあいだ一つのことを続けることで、力が最大になる満月の日に成就する」というものだ。願い事を持つ読者は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。また特に効果があるわけではないが、江戸時代の日本には中秋の名月の際に里芋と茄子を三つずつ土器に盛って庭に置き、茄子の一つを萩の茎で作った箸で3回つついて、できた穴から月を見るという習慣があったそうだ。関心をもった方はぜひ試してほしい。